私は岩手県盛岡市の出身で、現在入社3年目になります。大学時代は「鋳造」といって、鉄などの金属を溶かして型に流し込み、固める技術を専門に学んでいました。理系の学生として、そのまま金属加工の道に進むことも考えられましたが、ちょうど就職活動の時期に新型コロナウイルスの流行が重なり、アウトドアや登山への興味が強くなり、その分野の製品開発や新しいものづくりに携わりたいという強い思いが芽生えました。そんな中でシナノのホームページを見つけ、インターンを申し込んだのが始まりです。そこから移住を伴う新卒採用という形で入社が決まりました。
盛岡も大都会ではありませんが、ここ(佐久地域)に来てみて、本当に「車がないと生活できない環境」だと痛感しました。ただ、必要なものはすべて揃っていますし、私の地元、盛岡の端っこの方の雰囲気に似ていて、非常に馴染みやすかったのを覚えています。
今はもうすっかり慣れて、休日にはあちこちへ出かけて、この土地での生活を存分に楽しんでいます。

仕事では技術開発部に所属しています。入社前は「新商品の開発」がメインだと思っていましたが、実際に入ってみると、社員数が限られていることもあり、業務の幅は想像以上に広かったです。製品そのものの開発だけでなく、工場で使う設備や、生産効率を上げるための工具の自作まで自分たちで行います。
最初は想像もしていなかった仕事ですが、大企業ではなかなかできないような幅広い経験を積めていると感じていますし、それが自分の「経験値」として確実に積み上がっている手応えがあります。

私たちの会社の大きな特徴は、下請けではなく、自分たちのブランドでお客様に直接製品を届ける「メーカー」であることです。そのため、スキー場や登山のイベントなどに行くと、一般のお客様から直接「生の意見」を聞く機会が多いです。
スキー場へ行った際、私が昨年設計したグリップが付いたスキーポールを使っているお子さんを見かけたんです。自分が試行錯誤して作ったものが、実際に誰かに選ばれ、誰かの「楽しい体験」の一部になっているのを目の当たりにして、本当に嬉しい気持ちになりました,。もちろん、メーカーですからお客様からの厳しいクレームも直接届きます。しかし、その喜びも厳しさもダイレクトに感じられる環境は、他では味わえない大きな成長に繋がっています。
これからも新しい知識をどんどん取り入れ、世の中の人に喜んでもらえる「いいもの」を形にしていきたいと思っています。

