伊奈と申します。現在、堀内硝子株式会社佐久工場で、工場長を務めています。
出身は北海道小樽市です。大学も就職も北海道で、札幌の医薬品分析会社で 10 年以上、薬の申請に関わる分析業務に携わっていましたが、2016 年、主人の転勤をきっかけに彼の実家がある長野県の上田市へ、家族で転居しました。
長野に来てからは、大学で研究支援推進員として働いた後、当社には産休に入られる方の交替の「派遣社員」として入社しました。それが、働いているうちに「正社員にならないか」とお声がけいただき、気づけば昨年の 9月からは工場長になっていました。派遣から始まって5年程の間で、これほど立場が目まぐるしく変わるとは、自分も家族も驚いています。
工場長になってからは日々さまざまなトラブルに直面しては忙しく対応する日々を送っています。
私は一番下の立場から入社しましたので、入社時は「誰よりも早く覚えなくては」と必死に働いてきましたが、その大変さは立場が変わった今も意味合いが異なりつつも継続しています。現在、工場の皆を管理する立場になって大変さを感じるのは人を管理すること、そして育成することです。その中でも変わらないと思うことは、「ものづくり」の現場でいかなる時も真摯に向き合うことの大切さです。
女性ならではの視点という意味では、私は工場全体を一つの「家族」、スタッフの皆を「自分の子供」のように思って接するようにしています。スタッフは個性豊かな面々ですが、私より年下の方も多いので、母のような立場で気配りをし、成長を見守る。そんな温かみのある管理が、今の私らしい仕事の形なのかなと感じています。
また、理系の仕事についても、実は女性との親和性が高いと思っています。
品質管理や分析の仕事は、「料理」とよく似ています。前準備から最後の後片付けまで、トータルで効率的な段取りを組む。こうした細やかな配慮が必要な業務等は、女性は日常的に得意としていて正確に結果を出し続ける力がある、と感じています。

これからキャリアを考える皆さん、特に女性の方々に伝えたいのは、「人生のステージに合わせて、働き方は柔軟に変えていい」ということです。
結婚や出産、家族の転勤などで仕事を変えざるを得ないこともあるでしょう。でも、培ってきたスキルがあれば、別の土地でも必ず道は拓けます。
佐久は製造業が多く、理系女性の力を求めている企業が沢山あります。
一度きりの人生ですから、あまり気負いすぎず、「えいや!」という気持ちで新しい環境に飛び込んでみてほしいですね。
私もこの地で、家族のような仲間たち、そして将来仲間になってくださる方と共に、これからも前向きに走り続けたいと思っています。

