株式会社平和化学工業所 経理事務 白井さん

私は2年ほど前、約10年間過ごした東京から地元の佐久市に戻ってきました。大学進学を機に上京し、そのまま向こうでシステムエンジニアとして働いた後、しばらくアルバイトをしながら生活を送っていたんです。しかし、30歳を過ぎた頃に「さすがにこのままではまずい」と一念発起し、どうせなら地元に帰って腰を据えて働こうと決めたのが、今回の移住と再就職のきっかけでした。

東京での生活はとにかく慌ただしく、今思えば心に余裕がありませんでした。緑も少なく、せわしなく時間が過ぎていく毎日でしたが、こちらに帰ってきてからは、見上げる山々の美しさや広い空、そして吹き抜ける風の心地よさに、つくづく「佐久はいいところだったんだな」と実感しています,。都心へも新幹線で1時間ちょっとで行ける立地の良さもあり、学生時代に感じていた「閉鎖的で狭い」という印象は、今では「気持ちのゆとりがある素晴らしい環境」へと、感じ方が大きく変わりました。

今の会社を選んだ理由は、家から近いこともありましたが、何より「バイオマスボトル」という面白いものづくりをしていたからです。前職ではシステムエンジニアとして法人の業務システム開発に携わり、要件定義からテストまで一連の業務を経験させてもらいました。やりがいはありましたが、仕事が日常生活の中で「目に見える」機会はほとんどありませんでした。今は、使われなくなった古いお米やコーヒーのカスを原料にしたボトルなど、身近な生活に関わる製品を作っています。自分の仕事が形になり、誰かの生活に密着していると感じられることが、今の私の大きなモチベーションになっています,。

未経験の業界で最初は分からないことだらけでしたが、隣の係の方々まで手を差し伸べてくれる温かいサポート体制があります。みんなが助けてくれるからこそ、バタバタしながらも「分かると楽しい」という感覚で、前向きに仕事に取り組めています。

これから就職活動をする皆さんや、キャリアに悩んでいる方に伝えたいのは、「一度の失敗くらいでは人生はどうってことない」ということです。
私は最初の会社でつまずいてしまいましたが、それでも、こうして毎日を楽しく過ごせています。一度ダメになっても、またやり直せる場所は必ずあります。
もし道に迷うことがあっても、あまり気負いすぎず、自分にとって大切な環境を見つけてほしいなと思います。


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